当て布と刺し子
2018年 07月 07日
今日のオンラインショップにはリメイク作品を掲載しました。
今回アトリエコートにパッチワークを施しました。
アトリエコートは、ブログにも何度も登場しているフランスのヴィンテージワークコートです。
ブラックシャンブレー(黒シャン)と呼ばれるコットンのかっこいい生地で作られているもので、
当時は美術の学校の制服、先生、画家などが着ていたと言われている洒落たコートです。
このコートも作品を作るときに着ていたのでしょうか、ペンキだらけ。
このペンキだらけのアトリエコートに、私は当て布やパッチワークや刺し子を施しました。
ペンキだけのコートではペンキ汚れに見えてしまいますので、
当て布を施し、このコートに付加価値をつけました。
この当てた布は20世紀初頭のフランスのボロボロのワークドレスから拝借しました。
なので、とても古くていい感じのコットンを使用しております。
きっとこの当て布も経年劣化が進んでいき、コート全体が自然な雰囲気になるでしょう。
そうなった時こそがこのワークコートの完成品と言えます。
私は「当時の素人っぽい縫い方」を再現しようとしています。
「作業着に穴が空いたなー。下手だけど仕事があるから当て布だけはしとかないと怪我しちゃうよなー。」
みたいな、しょうがなく直しているような雰囲気を再現したいと思っています。
綺麗なリペアも好きですが、適当さのあるリペアは愛着が湧いてきます。
長くコートをご愛用いただける方、ぜひよろしく御願いします。
佐々木洋品店
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by sasakiyouhinten
| 2018-07-07 17:17
| 佐々木印(ササキじるし)の服