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佐々木洋品店のブログ

古い布で作る日々


by 佐々木洋品店

古着の好きなところ




古着をたくさん見てきました。


アメリカ古着、ヨーロッパ古着、リサイクル国内古着、古布。


先日何が好きなのかふと考えてみた。


「歴史」「ディテール」「レア度」「機能性」「生地感」


色々良い所があります。


これらを知れば誰もが共感出来るであろう。


それらの中でも私が感じた個人的な好みが


「オシャレじゃない」ところ。


「オシャレじゃない」というのは意味があって、


例えばこれ。


古着の好きなところ_c0323807_16333477.jpg
フランスのワークジャケット。


ノッチドラペルで、ポケットが三つあり、硬いコットンのジャケット。


当時(20世紀中期)はこれを「オシャレ」として誰も着ていないという事です。


これは作業着として作られたもので、オシャレ着としては売られていません。


古着の好きなところ_c0323807_16363507.jpg

変わってこちら。


はっきり言って、すでにオシャレでかっこいいコート。


フランスの画家たちが着ていたアトリエコート。


これもまたオシャレのために作られ、売られていたわけではなくて、


内側の洋服が絵の具で汚れないために羽織るロング丈のコート。



古着の好きなところ_c0323807_16385605.jpg

銃社会のアメリカで作られた、ハンティングの時だけに着るハンティングベスト。


銃弾を入れておくポケットもついているし、このジャケットタイプだと


獲物を入れるポケットもついていたりする。




私はこういうことが好きだなーと思った。


これらの洋服はオシャレのために作られた訳ではなく、


必要だったから作られて着たれていたものを


私たちが掘り起こし、新しい価値を見出すことが出来る。


とても楽しい事。


これはお客さんたちも出来る。


古着屋に慣れている人は良いが、慣れていない人は探すのがまー大変だ。


一つのお店に何百・何千の古着が1点ずつ置いてある。


同じものがない所がまた古着の良い所ですが、古着素人の人は正直苦手感を感じてしまうかもしれない。


そういう時に良いのは個人店。


個人店のお店って入りづらいところもありますが、


私はこちらのお店は入りやすく、とても良いお店だと思いますので


ご紹介します。(勝手にすいません笑)


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このお店は東京・高円寺にある古着屋さんで、前々職でお世話になった先輩のお店。


海外に仕入れにも行かれているし、何よりも古着の幅が広い!


アメリカ古着もあり、ヨーロッパ古着もあり、ヴィンテージもあり、メンズもレディースもある。


渋いものもあるし、温かみあるものもあるし、すぐに着たいものもある。


洋服も綺麗に陳列されているので、見やすいし、わからない事があればなんでも教えてくれる。


こういうお店に最初に出会うと、古着愛好家が増えていくんだろうなと思えるお店です。


古着に興味があっても、あまり行った事がない方はぜひ行ってみてください。





古着屋に行って新しい価値を見出す楽しさを感じてください。





私は本当に古着が好きだなーと自分でも感心するくらい古着が好きだ。


古着屋に初めて行ったのは中学2年生の頃。地元にあった小さな古着屋が


私の古着人生の始まりだった。


あれから22年。


まだまだ足りない。





佐々木洋品店
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Email: sasakiyohinten@gmail.com

ホームページ: http://www.sasakiyohinten.com/
ネットショップ: http://sasakiyohinten.ocnk.net/
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by sasakiyouhinten | 2018-02-03 17:20 | 出店とおでかけ。たまにつぶやき