インスタ映え
2017年 12月 03日
流行語大賞が「インスタ映え」だった。
私たちもインスタグラムをやっているので、インスタ映えは親近感ある言葉だ。
もはやネットショップをやっている事で、「バエる」かどうかはとても大事な事だ。
というのも、自分で自分たちを褒めるのは恥ずかしいが、
古い物を扱っている当店の商品の雰囲気、生地感はとても良いと思っています。
ところが、画像にすると分かりづらい、伝わりづらい。
しかも作業工程・時間をかけて作っているので、凝ったディテールはみなさんに見せたい。
しかし欲張りなもんで、全部も見せたいし、シルエットも見せたい。
ところがインスタは一枚勝負。
横にスワイプすれば、10枚程度アップ出来る。
が、それをやっても実は一枚しか見ないと思う。
私がそうですし、複数枚アップしてもそれで「いいね」が増えた試しがない。
なので、私のインスタは基本的に一枚勝負。どうしても選択出来ない場合を除き
一枚だけ載せている。
だから載せる画像がとても重要だ。
最近、私のインスタで一番いいね付いた商品がこれ。
とても良い雰囲気のロングシャツ。
そのままでかっこいいが、ボロボロな箇所があったので、リアルさを追求し、
細い糸と当て布で、さりげなく直した。
これが結構時間がかかり、私にとってとても愛着ある一枚となった。
しかし、全体画像はこれ。
残念ながら、良さが伝わらない。
さりげないリペア箇所は本当にさりげなく、目立っていない。
いつもこの平置き状態をインスタに掲載していた。
でもあまりに良さが伝わっていないので、平置きの画像は諦めた。
次の候補は着用画像。
多少立体的に見えるようになったが、私が時間かけたリペアはあまり目立っていない。
もはや、パンツのパッチワークの方が目立っている!
という事で、悩んだ私は、最終的にこの画像を載せた。
この画像は、また自分を褒めてしまうが、かっこよく撮れた画像だ。
しかし、このシャツはロング丈のプルオーバーシャツなので、この画像だけでは
普通のシャツに見えてしまうと思った。
しかし、どうしてもこの手縫いのリペア箇所を見せたかった。
実はこのシャツのリペアには私が半分、半分は当時の持ち主が手縫いで修理している。
1940年代の誰かさんと2017年の私がコラボした作品だ。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのようで心踊る。
という理由とかっこいい画像なら、もしかしたらいいねで拡散し、
たくさんの人がこれを見てくれるだろうと思い、この画像にした。
そうしたら、このいいねは私のインスタで最高記録が出た。500くらい。
良くても300くらいだったのが、一気にいいねが上がり驚き、
そしてこれが「インスタ映え」かと確信した。
私は画像の修正もしている。実物よりも画像の色合いが違ったり、暗くなったりすることがある。
それを修正し、実物に近づけ、くっきりとさせた画像を作っている。
で、カッコいい画像をオンラインショップに掲載する。
ただここで、誤解して欲しくないことがあります。
フォトショップなどでアイドルを修正し、実物よりもよく見せるという話がありますが、
当店の作品や商品の画像は実物には敵いません。
実物が一番良い雰囲気です。
実物を超える画像は詐欺と思っていますので、そのような事はしません。
私が努力するのは、どれだけこれらの商品・作品がスマホの画面・パソコンの画面を通して
実物っぽく見せるかどうかです。
その為に撮り方や照明などを研究しています。
佐々木洋品店
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by sasakiyouhinten
| 2017-12-03 15:11
| 佐々木印(ササキじるし)の服