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佐々木洋品店のブログ

古い布で作る日々


by 佐々木洋品店

フレンチワークジャケット

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フレンチワークジャケット。


ヨーロッパ古着では定番のアイテムです。


フレンチインクブルーと呼ばれる少し紫がかったネイビーが多いです。


コットンツイルという軽めな素材と、モールスキンコットンという肉厚な素材のジャケットがあります。


このジャケット、ヨーロッパ古着屋さんに行けば星の数ほど見つかるアイテム。




ただ、私はこのジャケットが好きです。


なぜこんなにも魅了されてしまうのか、考えてみた。



まず、佐々木洋品店で掲載・販売したことがあるフレンチワークジャケットを参考までに。


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これらは全て違うワークジャケット。


一つとして同じ色合いはなく(デッドストックは除く)、以前仕事着として着用していた方々の


生活・仕事内容・性格によって、色落ちのスピードと、生地の柔らかさ、汚さが変わってくる。


更に言えば、年代やメーカー、洗濯する方法、サイズ表記によってシルエットが異なる。


もっと詳しく言えば、ポケットの形、襟の形、裾の広がり方、袖の太さ、内ポケットの生地・・・。



フレンチワーク系のブランドには「Adolphe Lafont」・「Le MONT St Michel」・「Vetra」・「BEAU-FORT」・「Le Pigeon Voyageur」などなど。


名前をあげればきりがなくなるほど、いろいろなブランドがあります。


更に作られた年代によっては、ブランドタグの雰囲気が異なっています。


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全部「フレンチワークジャケット」ですが、細かいディテールを見るととても面白いジャケットなんです。


佐々木洋品店では今まで、300点前後のフレンチワークジャケットを販売しました。


佐々木洋品店以前の古着屋をやっていた当時から考えると、数え切れないほど。


今ではインターネットの普及によって、全国の方々や海外からのお客様に購入していただいております。


世界中に愛されているジャケット。


なぜこんなに好かれたアイテムなのか?


きっとたくさんの方が、私のように細かなディテールを見て好きになっていると思いますが、


この有名なフォトグラファーの影響もあるかもしれません。


故「ウィリアム J ビル カニンガム」


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伝説のフォトグラファーとしてストリートスナップを撮り続けた方だそうです。


この方のトレードマークが青い作業着、フレンチワークジャケットです。


鮮やかなブルーがとても綺麗です。


何年着ても、着続けられるほどの強度のあるジャケット。


多少の生地の伸び、歪みはあると思いますが、それによって体に馴染んでいくのだと思います。



古いワークジャケットは20世紀初頭から存在し、そして現在もまだ作り続けられています。


私は、これからもフレンチワークジャケットを仕入れて、皆様に販売し続けたいと思います。


フランスからヴィンテージのフレンチワークジャケットが無くなってしまうまで。


皆様に「もう良いよ、飽きたよ。」と言われたとしても。







そして、一つ一つのワークジャケットが全て色が違うので、こんな遊びもできます。


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襟と右の袖と左の袖とボディが全て違うワークジャケットからつなぎ合わせたリメイクワークジャケット。(販売済み)


同じものを作ることが出来ないので、私は「佐々木印ビンテージリメイク」を作ることが楽しく、やめられない。



佐々木



佐々木洋品店
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by sasakiyouhinten | 2017-06-08 14:09 | お取扱い商品