フレンチワークジャケット
2017年 06月 08日
フレンチワークジャケット。
ヨーロッパ古着では定番のアイテムです。
フレンチインクブルーと呼ばれる少し紫がかったネイビーが多いです。
コットンツイルという軽めな素材と、モールスキンコットンという肉厚な素材のジャケットがあります。
このジャケット、ヨーロッパ古着屋さんに行けば星の数ほど見つかるアイテム。
ただ、私はこのジャケットが好きです。
なぜこんなにも魅了されてしまうのか、考えてみた。
まず、佐々木洋品店で掲載・販売したことがあるフレンチワークジャケットを参考までに。
これらは全て違うワークジャケット。
一つとして同じ色合いはなく(デッドストックは除く)、以前仕事着として着用していた方々の
生活・仕事内容・性格によって、色落ちのスピードと、生地の柔らかさ、汚さが変わってくる。
更に言えば、年代やメーカー、洗濯する方法、サイズ表記によってシルエットが異なる。
もっと詳しく言えば、ポケットの形、襟の形、裾の広がり方、袖の太さ、内ポケットの生地・・・。
フレンチワーク系のブランドには「Adolphe Lafont」・「Le MONT St Michel」・「Vetra」・「BEAU-FORT」・「Le Pigeon Voyageur」などなど。
名前をあげればきりがなくなるほど、いろいろなブランドがあります。
更に作られた年代によっては、ブランドタグの雰囲気が異なっています。
全部「フレンチワークジャケット」ですが、細かいディテールを見るととても面白いジャケットなんです。
佐々木洋品店では今まで、300点前後のフレンチワークジャケットを販売しました。
佐々木洋品店以前の古着屋をやっていた当時から考えると、数え切れないほど。
今ではインターネットの普及によって、全国の方々や海外からのお客様に購入していただいております。
世界中に愛されているジャケット。
なぜこんなに好かれたアイテムなのか?
きっとたくさんの方が、私のように細かなディテールを見て好きになっていると思いますが、
この有名なフォトグラファーの影響もあるかもしれません。
故「ウィリアム J ビル カニンガム」
伝説のフォトグラファーとしてストリートスナップを撮り続けた方だそうです。
この方のトレードマークが青い作業着、フレンチワークジャケットです。
鮮やかなブルーがとても綺麗です。
何年着ても、着続けられるほどの強度のあるジャケット。
多少の生地の伸び、歪みはあると思いますが、それによって体に馴染んでいくのだと思います。
古いワークジャケットは20世紀初頭から存在し、そして現在もまだ作り続けられています。
私は、これからもフレンチワークジャケットを仕入れて、皆様に販売し続けたいと思います。
フランスからヴィンテージのフレンチワークジャケットが無くなってしまうまで。
皆様に「もう良いよ、飽きたよ。」と言われたとしても。
そして、一つ一つのワークジャケットが全て色が違うので、こんな遊びもできます。
襟と右の袖と左の袖とボディが全て違うワークジャケットからつなぎ合わせたリメイクワークジャケット。(販売済み)
同じものを作ることが出来ないので、私は「佐々木印ビンテージリメイク」を作ることが楽しく、やめられない。
佐々木
佐々木洋品店
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ホームページ: http://www.sasakiyohinten.com/
ネットショップ: http://sasakiyohinten.ocnk.net/
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by sasakiyouhinten
| 2017-06-08 14:09
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